前回のブログでも少し触れましたが、先日、下呂温泉病院にて大腸の内視鏡検査(精密検査)を受けてきました。きっかけは、住民検診の「便潜血検査」で陽性反応が出たことです。
1. 検査当日までの準備と当日の様子
経口腸内洗浄剤「サルプレップ」での前処置
内視鏡検査を受けるには準備が必要です。まず腸の中を完全に空っぽにします。前日の夕食後に「サルプレップ」を飲み始めました。これは下剤の役割を持つ洗浄剤です。
前日夜と当日の朝で計2本を服用します。数回に分けて飲み、便の状態を確認します。最終的に便が水のように透明になれば完了です。当日の午前11時ごろになんとかクリアできました。
待合室の掲示物と「早期発見」の重要性
病院の検査場に着き、ソファーで待ちました。目の前には大腸がんのポスターがありました。
そこには「早期発見・治療で99%が治る」と書かれていました。早期発見できれば高い確率で完治します。この掲示を読み、検査への不安や焦りが和らぎました。

2. 内視鏡検査の実施と感想
実際の検査の流れ
検査着に着替えてベッドに横たわります。お尻への注射などの前処置を行いました。その後、肛門より内視鏡カメラを挿入します。
最初は横向きで、途中で仰向けになりました。左斜め上のモニターに腸内の映像が映ります。気持ち悪さもあり、進んでじっくり見る気分にはなれませんでした。
検査を受けた感想
検査時間は体感で20分程度でした。率直に言って「楽な検査」ではありません。激痛ではありませんが、腸を圧迫される強い不快感がありました。チクッとした痛みではなく、鈍痛に近い痛みです。
本音を言えば二度とやりたくありません。しかし治療が控えているため、腹をくくって頑張ります。
検査結果と今後の治療方針
主治医からの説明
検査終了後、モニター画像を見ながら主治医の先生から説明がありました。
はじめはきれいな腸壁が映し出されていましたが、ある部分で平坦な腸の壁にぽっこりと親指大位の突起物(ポリープ)が現れました。先生からは以下の説明を受けました。
- 「やや大きめのがん細胞、あるいはそれになりかけている異物(ポリープ)」であること
- 通常の小さいポリープと異なり、この場の検査では除去できない大きさであること
- 放置すると成長する可能性が高いため、早めに除去する必要があること
- 開腹手術ではなく、内視鏡による手術で対応可能と見込まれること



※ 実際に見つかったポリープは、この画像よりもやや大きめ
高山赤十字病院への紹介と今後の予定
下呂温泉病院にはこのサイズを切除するための設備が整っていないとのことで、紹介状を書いていただくことになりました。紹介先として「高山赤十字病院」か「中部国際医療センター」を提案され、規模としては中部国際医療センターの方が大きく設備も充実していますが、通い慣れている「高山赤十字病院」をお願いしました。
入院・手術の手続きを進めるため、まずは8月14日に高山赤十字病院の受診予約を取っていただきました。当日は詳しい検査や事前説明が行われ、正式な手術日程が決まる流れになるかと思います。
検診の価値
病状の受け止め
今回の結果を整理すると以下の通りです。
- 内視鏡検査にてやや大きめのポリープ(初期のがん化、あるいはその前段階)を発見
- 進行段階としてはステージ1か、それ以前の超早期段階と推定
- 正確な良性・悪性の判定は、切除後の病理組織検査にて確定
仮に悪性であったとしても、早期発見により完治が見込める状態であるため、冷静に受け止めています。
「自覚症状がないから大丈夫」と思わないでほしい
振り返ってみると、今回の流れはすべて住民検診から始まりました。
【今回の経過】 便潜血検査(住民検診) ➔ 陽性 ➔ 大腸内視鏡検査 ➔ ポリープ発見 ➔ 早期治療へ
便潜血検査は、目に見えない微量の血液を調べ、大腸疾患を発見するきっかけになります。国立がん研究センターでも40歳以上に対して年1回の大腸がん検診を推奨しています。
※参考文献 国立がん研究センター
私自身、受診するまで大腸に病変があるとは思いもしませんでした。「自覚症状がないから大丈夫」とは限りません。8月14日に高山赤十字病院を受診し、入院・手術を受けた後の結果についても、改めてこのブログで報告したいと思います。皆さんも「自分は元気だから」と思わず、定期的な検診をぜひ受けてください。。


【AI解説】もし1年後の検査まで放置していた場合のリスク
仮に今回の検査を受けずに1年間放置していた場合、医学的にどのようなリスクが生じるかをまとめました。
ポリープから「進行がん」への移行
現在見つかっている親指大(約1.5〜2cm前後)のポリープは、すでに「がん化が始まっている」か「いつがん化してもおかしくない状態」です。このサイズのポリープを1年間放置した場合、粘膜の表面にとどまっていた病変が腸の壁の深層(固有筋層など)へ侵入(浸潤)し、明らかな「大腸がん(進行がん)」へと進展する可能性が非常に高くなります。
「内視鏡切除」から「開腹・腹腔鏡手術」への治療法の変更
- 今回の段階(早期発見): 身体への負担が少ない「内視鏡治療」で病変を削ぎ落とすことが可能で、数日程度の入院で済む見込みです。
- 1年後放置した場合: がんが深くまで達してしまうと、内視鏡では取りきれなくなります。その場合、お腹を切る開腹手術や腹腔鏡手術によって「大腸の一部を切断し、縫い合わせる手術(腸切除術)」が必要になります。入院期間も長くなり、身体的・金銭的負担は大幅に増加します。
リンパ節転移や他臓器への転移リスク
大腸の壁の深くまでがんが及ぶと、周囲のリンパ節や血管に入り込み、リンパ節転移やレバー(肝臓)・肺といった他の臓器への遠隔転移リスクが発生します(ステージII〜III、あるいはIVへの進行)。こうなると、手術に加えて抗がん剤治療(化学療法)が必要になるケースが出てきます。
腸閉塞(ジャム)や出血などの自覚症状の発現
さらに大きくなると、便の通り道を塞いでしまい「激しい腹痛や嘔吐を伴う腸閉塞(イレウス)」を引き起こしたり、持続的な出血による重度の貧血を招いたりして、救命救急での緊急手術が必要になるリスクも高まります。
まとめ
一歩を踏み出した勇気が未来を変える
「たかが健康診断」「症状もないし自分は大丈夫」——そう思って検診の案内を抽斗の奥にしまい込んでしまっている方は、決して少なくないはずです。私自身も、今回の検診を受けるまでは完全に「元気な自分」を疑っていませんでした。
しかし今回、便潜血陽性の結果を無視せず、すぐに内視鏡検査を受けたこと。この「一歩を踏み出した勇気」こそが、病気が取り返しのつかない段階へ進むのを食い止める、人生の大きな分岐点となりました。もしあの時、1年先延ばしにしていたら、平穏な日常を一瞬で奪い去るような代償を払うことになっていたかもしれません。
定期検診は誰もが持っている「早期発見のチャンス」
大腸がんは、早期に発見できれば決して怖いがんではありません。そして早期発見のチャンスは、誰の元にも「無料や低価格で受けられる定期検診」という形で届いています。
「痛そうだから」「面倒だから」「まだ若いから」と理由をつけて先延ばしにする前に、どうか一歩を踏み出してください。
あなたと大切な人の笑顔を守るために
あなたの命と、あなたを大切に思う大切な人の笑顔を守れるのは、ほかならぬあなた自身の「今、検査を受ける」という選択だけです。この記事が、一人でも多くの方の背中を押し、健康な未来をつなぐきっかけになればと心から願っています。

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