~労作性狭心症・胃がん・前立腺がん・涙管詰まりの体験記~
私はこれまで、いくつかの大きな病気を経験してきました。
しかし今では、それらを通して学んだことが、前向きに生きる力となっています。
同じような病と向き合う方に、少しでも参考になればと思い、体験を振り返ります。
労作性狭心症のその後
階段も登れなかった最悪の時期
発症当時は動悸や息切れで、階段を登ることすら困難でした。
そのため、外出も控えざるを得ず、不安な日々が続きました。
ステント3本の手術と改善
その後、冠動脈にステントを3本挿入する手術を受けました。
そして手術後、動悸や息切れは劇的に改善。
薬は当初の12種類から6種類へと減り、日常生活を取り戻すことができました。

身体障害者手帳の認定と改善
一時的に身体障害者3級の認定を受けましたが、2年後には4級へ改善。
つまり、少しずつ回復の階段を上がることができたのです。

心電図管理とスマートウォッチ
さらに、自宅での体調管理を強化するために、スマートウォッチを導入しました。
心電図・心拍数・血中酸素などを日々測定しています。
一度だけ異常通知が出ましたが、再測定で正常値に戻り、大事に至らず安心しました。

登山で実感した体力不足
一方で、体力の衰えも感じました。
乗鞍岳登山では少しの上り坂でも息切れを感じ、体力強化の必要性を痛感。
そこで、散歩を日課にして体を鍛え直すことにしました。

身体障害者3級と認定された経緯と冠動脈カテーテル治療について – の詳細はこちら
スマートウォッチによる健康管理 身体障害者3級の認定を受けての生活面での変化(その2) – の詳細はこちら
乗鞍岳登山記:富士見岳登頂と剣ヶ峰断念の理由 – の詳細はこちら
胃がん手術後の経過
再発を最も恐れた手術後
手術後は再発の不安が大きく、落ち着かない日々を過ごしました。
そのため、1年間にわたり抗がん剤治療を継続しました。
副作用のなかった抗がん剤治療
幸いにも副作用はまったくなく、飲み薬のみで治療が進みました。
脱毛や吐き気もなく、普段どおりの生活を維持できたのは幸運でした。
食材による工夫
さらに、食事面にも気を配りました。
よもぎ・ゴーヤ・ふきのとうなど、がん予防に良いとされる食材を試しました。
よもぎ青汁やゴーヤのサプリは続けられましたが、ふきのとう味噌は苦味との闘いでした。
定期診断の結果と安心感
術後3年が経過し、再発や転移は一切確認されていません。
そして現在は、食欲も術前と変わらず旺盛です。
健康を実感できる日々を送っています。
食生活での工夫
加工肉やインスタント食品、塩分の多い食事は控えめにしています。
ただし、完全に避けるのではなく、適度に楽しむ工夫をしています。
つまり、無理のない範囲で健康を意識するようにしています。
涙と鼻水が止まらない症状
涙管詰まりの発見と手術
右目の涙管詰まりが見つかり、富山大学附属病院で手術を受けました。
しかし、残念ながら改善は見られませんでした。
日常での具体的な症状
普段は落ち着いていますが、食事中や散歩中に涙と鼻水が多く出ます。
右目からの涙が特に多く、生活上の不便を感じています。
思考力への影響はなし
一方で、最も心配していた思考力への影響は感じていません。
将棋の対局や日常生活にも支障はなく、安心して過ごせています。
今後の方針
耳鼻科と眼科での治療を続けながら、専門病院での再診も検討しています。
そして、改善に向けて新たな治療法を探す予定です。
前立腺がんの手術と経過
ロボット支援手術の選択
続いて、中部国際医療センターでロボット支援手術を受けました。
最新技術のおかげで、体への負担が軽減されました。
尿漏れと骨盤底筋体操
術後は一時的に尿漏れが続きましたが、骨盤底筋体操を続けた結果、
3か月でほぼ改善。つまり、地道な努力が確実に実を結びました。
治療方法の選択と葛藤
当初は放射線治療を選択しましたが、治療の長期化を考え、手術に切り替えました。
胃がんの手術跡への影響を心配しましたが、問題はありませんでした。
現在の安定した経過
経過観察期間中のPSA値は0.1以下で安定。
医師からも「順調」と言われ、安心して日常を過ごしています。
前立腺がん手術と14日間の入院記録【回復までの全経過】 – の詳細はこちら

おわりに
こうして振り返ると、いくつもの病を経験しながらも、今は穏やかな生活を送れています。
医療の進歩、日々の努力、そして前向きな気持ち。
この三つが、私を支え続けてくれました。
「病は気から」――。
この言葉の通り、病気を気にしすぎず、苦にしない姿勢が何より大切です。
楽観的な性格が幸いし、深刻にならずに生きてこられました。
将棋大会の対局中、時には鼻をかむこともあります。
環境が万全ではなくても、将棋を楽しめる今に感謝しています。
そしてこの感謝を胸に、これからも前へ進み続けたいと思います。


