はじめに:将棋熱に包まれたハートフルスクエアG
昨日、岐阜市のハートフルスクエアGにて開催された「第39回アマチュア竜王戦 岐阜県大会」に出場してきました。会場に足を踏み入れるなり感じたのは、これまでにない圧倒的な熱気です。
今回の竜王戦クラスへの参加者は28名。A級・B級を合わせるとかなりの人数になり、主催者の方も「これほど盛況なのは珍しい」と驚かれていました。藤井聡太六冠の影響もあり、将棋ブームがしっかりとこの岐阜の地にも根付いていることを肌で感じる幕開けとなりました。
大会ルールと「スイス方式」の緊張感
今大会は竜王戦、A級、B級の3クラスに分かれての対局。ルールは持ち時間各15分、それを使い切ると1手30秒の秒読みという非常にスピーディーな展開が求められる条件でした。
一手の緩みが命取りになる「30秒の秒読み」
スイス方式の対局では、一局一局の勝敗が次の対戦相手を左右します。15分という時間は、序盤で考え込んでしまうとあっという間に消えてしまいます。一度秒読みに入れば、正確な読みと直感が試される過酷な時間。特に入玉含みの展開になった際の判断など、一瞬の迷いが勝敗に直結する緊張感の中で戦い抜きました。
若き精鋭たちとの激闘
今回の対局を通して最も強く感じたのは、若手たちの驚異的な進化です。
小学5年生の「本物の実力」
私の一回戦の相手は、小学5年生の男子でした。聞けば関地区の大会では常連の優勝候補だそう。対局中、彼の手からは一切の迷いが感じられませんでした。鋭い攻め、正確な受け。小学生としては最上位レベルであることは疑いようがなく、まさに「折り紙付き」の実力に圧倒され、敗北を喫しました。
高校1年生との二局目に見えた課題
続く二局目は高校1年生。彼もまた、非常に洗練された指し回しでした。結果として若き精鋭たちに二連敗。しかし、彼らのような伸び盛りの世代と盤を挟むことは、自分の今の立ち位置を再認識させてくれる貴重な経験となりました。




飛騨・高山勢の躍動と次世代への願い
そんな中、同じ飛騨地区から参加した仲間たちの活躍は、私にとって大きな励みとなりました。
森下真之助君の「3勝1敗」という快挙
高山の大会でお馴染みの小学生の森下真之助君。お父様は「経験のために」と謙遜されていましたが、竜王戦という最上位クラスで3勝1敗の好成績を収めたのは見事の一言です。しばらく対局していない間に、彼は一段も二段も強くなっている。今度の日曜日の月例会で彼と対戦するのが、今から楽しみでなりません。
相田蒼太君への指導と未来への約束
そしてもう一人、A級で頑張っていた同じく小学生の相田蒼太君。彼も高山出身の期待の星です。実は今後、私が蒼太君へ個人の将棋レッスンを行う予定でいます。お父様からの「よろしくお願いします」という言葉には、息子を強くしたいという親心と期待が詰まっていました。彼が今後、飛騨を代表する強豪へと成長できるよう、私も全力を尽くしたいと考えています。
「1勝3敗」という結果を噛み締めて
結果は1勝3敗。数字だけを見れば、決して満足できるものではありません。
自分の中に同居する「弱さ」との対峙
「万事を尽くして天命を待つ」という言葉がありますが、今の私にはまだ万事を尽くせている実感がありません。自分の中に明らかに「脆さ」や「弱さ」が同居している。今回の負けは、努力不足が招いた必然の結果です。しかし、それを認識できたことこそが、今回の最大の収穫かもしれません。


修行の日々:最強ソフト「水匠5」との戦い
私は現在、強くなるための独学として、最強将棋ソフトとの駒落ち対局をメインに取り組んでいます。
飛車落ちから脱却できるか
「水匠5」や「技巧2」といったソフトを相手にしていますが、現状は飛車落ちで負けてばかりです。しかし、この高い壁を乗り越え、安定して勝てるようにならなければ、次のステージへは進めません。この苦しい修行こそが、上達への最短の近道だと信じています。
結びに:更なる高みを目指して
今はまだ、大会に出ても「勝てる」という絶対的な自信が伴っていません。それでも、「もっと強くなりたい」という思いは、現役である限り続いていきます。
次回の岐阜県大会は「将棋名人戦」。自分を信じ、取り組んできた駒落ち特訓の成果をいつか盤上で証明するために。今日からまた、新たな気持ちで飛車を落とした盤面に向き合いたいと思います。
更なるステップアップを目指して。
