【将棋大会レポ】前代未聞の波乱!赤旗大会で起きた珍現象と驚異の小学生たち

将棋

9月5日、高山市民文化会館にて「赤旗囲碁・将棋飛騨地区大会」が開催されました。

この大会の優勝者は、10月11日に岐阜市で行われる県大会(全国大会予選)への出場権を獲得できます。そのため、アマ名人戦や竜王戦と並び、全国を目指せる非常に気合の入る大会です。

実際、一昨年は代表に選ばれました。しかし、昨年は3勝1敗の準優勝に終わり、本戦出場を逃しました。だからこそリベンジを誓って臨んだのですが、今回の結果は過去に経験のない前代未聞の展開となりました。

なお、今回の参加者は将棋A級が6名、囲碁が2名でした。そこで将棋A級は、6名による総当たりのリーグ戦(全5局)で争われることになりました。

開幕4連勝!優勝へ王手をかけた熱戦の振り返り

大会は幸先よく開幕4連勝を飾ることができました。まずは、勝利を収めた4局を順番に振り返ります。

初戦:相田泰佑君(期待の小学生低学年)

初戦の相手は相田蒼太君の弟、泰佑君でした。今日が初対局となります。

序盤の指し回しはほぼ完璧で、想像以上に強い印象を受けました。しかし、中盤で不用意な一手を指してしまい、そこから一気に形勢が傾きました。

まだ幼さもあり、指し手に少し浮ついた場面が見られます。そのため、勝負どころで腰を据えてじっくり読む癖がつけば、間違いなくもっと強くなる逸材です。

第2局:相田蒼太君(リベンジを誓う師弟対決)

2局目はお弟子さんの相田蒼太君戦です。前回の月例会で完敗していたため、今回は慎重に駒組みを進めました。

戦型は前回同様の向かい飛車です。普段なら自分から飛車交換を挑む積極策をとります。ところが、今回は相手の研究を警戒して自重しました。

結果として珍しい持久戦となり、中盤からは緊迫した玉頭戦へ突入しました。一歩間違えれば敗北というギリギリの展開でしたが、何とか勝利を掴むことができました。しかし、半年前と比べて格段に強くなっており、今後は全力でぶつからなければ勝てないと痛感しました。

第3局:尾崎さん(高山在住の有段者)

3局目は高山在住のベテラン、尾崎さんとの対局でした。

お見受けしたところ確かな有段者です。しかし、久々の対局だったためか序盤でポカが出てしまい、それをきっかけに一気に形勢が離れて難なく勝利を得ることができました。

第4局:原田さん(実力者とのギリギリの接戦)

4局目は実力者の原田さんとの対局でした。かつて県大会の竜王戦で決勝まで進んだ実績を持つ、折り紙付きの強豪です。

そのため、終盤までもつれ込む大熱戦となりました。しかし、原田さんの猛攻を間一髪でかわし、相手玉に必至をかけて投了となりました。

今回のルールは「25分切れ負け」でした。持ち時間を使い切った後の秒読みがないため、難しい終盤で切れ負けになるのは厳しいルールだと感じます。

ちなみに、対局後に遠方の県大会への参加についてお聞きしてみました。すると、数年前に大腸の病気を患い、長距離移動の体力が残っていないとおっしゃっていました。素晴らしい実力をお持ちなだけに残念ですが、体調第一で指し続けていただきたいです。

最終局で立ちはだかった「壁」と驚異の成長速度

4連勝で迎えた最終局。あと1勝で完全優勝という場面で、小学5年生の森下真之助君と激突しました。

森下真之助君との一戦

彼と初めて指したのは2年前です。当時は「恐れ知らずの猪突猛進」という攻め100%の将棋でした。「受けを覚えれば鬼に金棒になる」と感じていた逸材です。

今回の対局では、まさにその受けが完璧に整備されていました。

私は先手で「石田流」の理想形に組み上げ、序盤優勢を確信しました。しかし、真之助君は受けるべきところを的確に受け、そこから強烈な反撃に転じてきました。序盤の優勢はあっという間にひっくり返り、そのまま押し切られて完敗となりました。

眠っていたマグマが火を噴いたような急成長

今日対戦した小学生2人の上達速度には、ただただ驚かされるばかりです。まさに「地殻変動が起き、眠っていたマグマが突然火を噴いた」ような凄まじさがあります。もはや格下の相手ではありません。

対局後、真之助君のお父様にお話を聞いて驚愕しました。真之助君はなんと「将棋ウォーズ四段」に昇段していたのです。

私自身、ウォーズ三段で停滞しています。達成率90%以上に3度達しながら、その度に四段の壁に弾き返されてきました。その過酷さを知っているからこそ、小5で四段に駆け上がった凄まじさが身にしみて分かります。

さらに、名古屋で月2回開催されている奨励会の組織「研修会」の存在も教えていただきました。遠方への通いになるためご家族で検討中とのことです。

前代未聞の結末!「4勝1敗で3人が並ぶ」三すくみの行方

全5局が終了し、星取表を確認した結果、珍しいことが起こりました。

なんと「4勝1敗」で私、相田蒼太君、森下真之助君の3名が同率で並ぶという、前代未聞の珍事が発生したのです。

誰が優勝してもおかしくない「三すくみ」の状態となりました。協議の結果、当日の決定戦は見送り、改めて9月12日(土)に優勝決定戦(プレーオフ)を行うことになりました。

トーナメントの組み合わせはジャンケンで決定し、幸運にも私が一回戦シード(不戦勝)を引き当てました。

  1. 一回戦: 相田蒼太君 vs 森下真之助君
  2. 決勝戦: 一回戦の勝者 vs 私

運も味方してくれたプレーオフです。今週末の9月12日に向けてしっかりと体調を整え、全力で挑んできます!

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