【AI将棋修行】最強ソフトで「県代表」を目指す!7段階トレーニング

将棋

はじめに

今、私が切実に思っていること。それは「将棋がもっと強くなりたい」ということです。

当面の大きな目標は、地元の県代表クラスになることです。 当然ですが、闇雲に指すだけでは強くなれません。一気に実力が上がるなんてことは、天才でもない限りあり得ない話です。だからこそ他人の目やペースは気にせず、地道に実力をつけていくしかありません。

今回は、私が信念を持って取り組む「AIトレーニング法」をご紹介します。 「どう努力すればいいか分からない」「壁にぶつかって悩んでいる」という方の参考になれば幸いです。

将棋が強くなるための持論:「自分より少し強い相手」と指す

私には強くなるための持論があります。 それは「自分より少しだけ強い相手とたくさん指す」ということです。

弱い相手と指しても吸収できるものはありません。しかし、いきなり最強ソフトに平手で挑んでも勝ち目がありません。それでは学習にならず、自信を失うだけです。

そこで最適な相棒となるのが「AI将棋ソフト」です。

なぜ「技巧2」と「水匠5」なのか

私のPCには6つのフリーソフトが入っています。しかし使いこなすのは「技巧2」と「水匠5」の2つで十分です。

この2つには明確な役割があります。 「技巧2」は人間に近く、バランスの取れた大局観を学べます。「水匠5」は最高峰の棋力と圧倒的な正確性を備えています。この2つを組み合わせることで、感覚を磨きつつ深い読みにも適応できます。結果として、とてもバランスの良い鍛錬が可能になります。

駒落ちトレーニングで養われる「接近戦の力」と「大局観」

AIとの「駒落ち(ハンデ戦)」には大きなメリットがあります。

前回の記事でも触れた通り、駒落ち将棋は急所を見極める「接近戦」に強くなれます。さらに、盤面全体を俯瞰する「大局観」を養ううえでも非常に効果的です。単に勝率を追うためではありません。AIの完璧な受けをどう崩すか、構想力がどこまで通用するかを試す本格的な修行です。上手であるAIの洗練された指し回しを体感し、それを盗むことこそが最大の醍醐味です。

モチベーションを高める「7つのステップ(ステージ)」

段階的にレベルアップするため、以下のステージ1〜7を設定しました。

昇格ルール

各ステージで「勝率8割以上」を達成したら次のステップへ進みます。

また、AIの思考時間や「待った」の有無も段階的に変更します。 まずは「待ったあり(10秒)」で疑問手をその場で反省します。次に「待ったなし(30秒)」へ移行し、実戦のプレッシャーと深い読みを鍛えます。考慮時間が長いほどAIも強くなり、質の高いトレーニングができます。

ステージ一覧

  • ステージ1: 技巧2(二枚落ち/秒読み5秒)
  • ステージ2: 水匠5(二枚落ち/秒読み5秒)
  • ステージ3: 技巧2(飛車落ち/秒読み10秒・待ったあり) ←★現在地
  • ステージ4: 技巧2(飛車落ち/秒読み30秒・待ったなし)
  • ステージ5: 水匠5(飛車落ち/秒読み10秒・待ったあり)
  • ステージ6: 水匠5(飛車落ち/秒読み30秒・待ったなし)
  • ステージ7: 技巧2(角落ち/秒読み10秒・待ったあり)

現在の現在地と手応え

泥臭く掴み取ったステージ1・2(二枚落ち)

現在はステージ3(技巧2・飛車落ち/10秒・待ったあり)で熱戦を繰り広げています。

ステージ1・2の二枚落ちも容易ではありませんでした。相手は超高性能AIです。少しでも油断すると、一瞬で逆転される経験を何度もしました。盤面にしがみつき、ようやく勝率8割をクリアしたのが本音です。

ステージ3(飛車落ち)での足踏みとAI試算の励み

ステージ3に入ってからは全く勝ちにくくなり、足踏みを続けています。

しかし、最新AIの試算では嬉しい結果が出ました。「最強AI相手の飛車落ちで8割勝ち越せるなら、クリア時点でアマトップクラス(県代表級)に近づいている」とのことです。この事実を知り、今の足踏みも無駄ではないとモチベーションが一気に高まりました。

AI分析で読み解く「ステージごとの到達レベル」と「駒落ちの壁」

各ステージをクリアした際、アマチュアとしてどのレベルに到達できるのかをAIで試算・分析しました。

各クリア時点での到達レベル(AI分析)

  • ステージ2クリア(水匠5・二枚落ち):アマ有段者(二段〜三段)クラス 水匠5相手に二枚落ちで8割勝てるなら、道場でも立派な有段者です。大局観が安定し、致命的な悪手を指さない実戦力が身についています。
  • ステージ4クリア(技巧2・飛車落ち30秒・待ったなし):アマ四段〜五段(県大会上位)クラス 「待ったなし・30秒」で8割を維持できるなら、地域の強豪とも対等に戦えます。接近戦を制し、上手陣を突破する確かな構想力が完成しつつあります。
  • ステージ6クリア(水匠5・飛車落ち30秒・待ったなし):アマ強豪〜県代表トップクラス 私の当面の最終目標です。最強AIの完璧な受けを破り8割勝てるなら、県代表どころか全国大会でも十分に上位を狙える領域です。

幻の「ステージ7」と、不可能と思える「ステージ8」

もしその先の「ステージ7(技巧2・角落ち)」をクリアできたら——。 そのレベルは「アマ全国トップ〜アマ名人クラス」です。プロ棋士と平手で指しても互角以上に戦える、アマチュア界の頂点と言えます。

そして、概念上には「人類には不可能な領域」が存在します。

  • ステージ8:水匠5(角落ち/秒読み10秒)

これは「人類到達不可能レベル」です。現代の最強AIとの角落ち戦は、プロ名人に平手で勝ち越す以上の難易度です。完璧な受けと反撃を前に、勝率8割を出すことは絶望的です。しかし、この壁の存在こそが将棋の奥深さでもあります。

飛車落ちと角落ちの決定的な違い

飛車落ちと角落ちの間には大きな壁があります。それは上手(AI)が見せる「攻撃力の次元」の違いです。

  • 飛車落ち(AIの猛攻をしのぐ攻め合い): 通常、飛車がない上手(AI)の攻撃力はガクッと落ちるはずです。しかし実際のAIは、序盤での角交換を全くいとわず、あくまで攻めに重点を置いてきます。こちらから攻めたいのは山々ですが、現実はほとんど防戦一発に追われてしまいます。だからこそ最近は、ただ守るのではなく「リスクを恐れず攻め合いを目指して勝つ以外にない」と強く実感しています。
  • 角落ち(破壊力が跳ね上がる絶望の壁): 上手(AI)に飛車が残る角落ちともなると、攻め側の破壊力はまさに想像を絶するものとなります。飛車落ちですら強烈な攻めを見せるAIに飛車まで渡せば、わずかな隙を見せた瞬間に一瞬でなぎ倒されます。飛車落ち以上に完璧な「受けの技術」と、盤面全体を見渡す高度な「大局観と総合力」が求められます。

このように、角落ちへの移行は「単にハンデが1枚減る」というレベルを超えた、圧倒的な破壊力の差が存在しているのです。

おわりに

最終目標のステージ6へ

今はまだステージ3でウロウロと足踏みを重ねていますが、何度つまづいて打ちのめされても立ち直り、まずは自分自身の最終的な目標であるステージ6、そしてその先の幻の角落ち(ステージ7)の背中を捕まえられるまで駆け上がりたいと思っています。

そこまで辿り着くことができたら、一人の将棋ファンとして、そして強さをどこまでも追い求めるプレーヤーとして「本当の幸せ者」になれるはずです。自分を信じ、地道に、しかし確実な一歩を踏み締めながら、目標に向かって突き進んでいきます!

「しんぶん赤旗 飛騨地区大会」への挑戦!

9月5日(土)に高山市民文化会館で開催される「しんぶん赤旗 囲碁・将棋 飛騨地区大会」に参加してきます。対人戦でどこまで自分の将棋が通用するのか楽しみです!

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