飛騨将棋界の未来は明るい!「第四期飛騨将棋名人戦大会」を振り返って

将棋

参加者大幅増で大盛況!熱気に包まれた第四期飛騨将棋名人戦

みなさん、こんにちは。飛騨竜王の熊﨑です。

昨日5月17日、飛騨地区の将棋界における2大タイトルの一角、「第四期飛騨将棋名人戦大会」が開催され、私も参戦してきました!

毎年春に「名人戦」、秋に「竜王戦」が行われるこの大会。まだ4回目と歴史は浅いものの、優勝すれば現タイトルホルダーとの「三番勝負」に挑める、飛騨の棋士たちにとって非常に重要な位置を占める大会です。

今回の名人戦は、前回(6名)を大きく上回る10名が参加! 初対面らしき方の姿もあり、飛騨地区の将棋熱がますます高まっていることを肌で感じ、嬉しくなりました。


激戦の結果と、新挑戦者へのエール

今大会のルールは「持ち時間20分・秒読み30秒」。 現タイトルホルダーは、名人位が野崎竜成さん、そして竜王位が不肖私めになります。

前回、私は運良く名人戦の挑戦者になれましたが、今回の私の結果は3勝2敗。残念ながら挑戦権獲得とはなりませんでした。

見事4勝1敗で挑戦権を獲得された田中優月さん、本当におめでとうございます!4勝1敗が3名で並びましたが、スイス方式による点数順で1点差で田中さんの優勝となりました。そして、準優勝が鈴木勇大さんで3位が佐藤弘道さんでした。田中さんには、前回私が挑んだ現名人・野崎さんとの熱い三番勝負を期待しています。お二人とも、全力を尽くして頑張ってください!

そして、「宿儺(すくな)戦」では女性で唯一参加された清水心結さんが 3勝1敗で見事優勝されました。


恐るべき成長速度!飛騨の「天才小学生3人衆」

今回の私の3勝2敗という結果。実は、伸び盛りの若き才能たちとの熱戦によるものでした。 特に驚かされたのが、同じ北小学校に通う森下君、相田君、下町君の小学5、6年生3人組です。

彼らは昨年、同じ小学校の3名でチームを組む「小学生将棋団体戦の岐阜県大会」で見事優勝を果たした実力派。今大会で私はこの3人全員と対戦したのですが、以前とは見違えるほどの進化を遂げていました。

若手有望株・森下真之助君

初戦の相手は森下君。2年前に初めて指した時から「必ず大成する」と確信していましたが、その予感は本物でした。今回は見事に負かされてしまいました! 運営の平野さんが前日に森下君と特訓をされたそうですが、その成果が見事に開花したようです。彼は、先日行われた岐阜県名人戦大会においても3勝1敗の好成績を収めています。

私との対局後、ベテランの佐藤弘道さんが

2年前までは2枚落ちで教えていたのに、今や平手でも勝つのが難しい。ものすごい成長の速さだ

とお手上げ状態だったのが印象的でした。

尋常じゃない上達スピード・相田君

普段、私が個人レッスンで見ている相田君。実は一昨日のレッスンでも3局指して、最初の1局で私は負けてしまいました。 指し手の「スジ」が本当に良く、これは本物だと驚嘆させられました。

驚くべきはその上達スピード。将棋を本格的に始めてから一年足らずの彼が、2ヶ月前に「将棋ウォーズで初段になった」と聞いたばかりだったのに、一昨日には「もう二段になった」と言うのです。ウォーズをやっている方なら、このスピードの異常さが分かると思います。私は彼にこう伝えています。

これからはAIが先生になる時代だと

正直なところ、もう自分が教える段階は終わりつつあるのではないか、そんな予感さえ抱いています。

誰よりも負けず嫌い・下町君

下町君も同じく小学生で、今回対戦して勝つことはできました。しかし、実力は確実に向上しています。特に印象的だったのは、その負けず嫌いの性格です。敗戦後の悔しさを隠さない表情から、今後さらに伸びるであろうことがはっきりと伝わってきました。この3人は、数年以内に飛騨地区の中心選手になる可能性が非常に高いと感じています。

来週5月24日(日)には、3名による県大会団体戦が控えていますが、そこで連覇し、西日本大会、更にその先の全国大会を目指して欲しい。


敗戦、そして見えてきた収穫

今回の私は、森下君への黒星に加え、ある意味ライバル関係でもある前竜王・佐藤弘道さんにも敗れました。

3勝2敗という成績自体には決して満足していませんが、悔しさよりも「大きな収穫があった」という充実感でいっぱいです。 自分が弱いから負けた。だからこそ「次回はもっと強くなって出直そう」と、素直にモチベーションを貰えました。

何より、これほど頼もしい若手がどんどん伸びてきていることが嬉しくて堪りません。 来年、彼らと切磋琢磨できるのか、あるいは置いてけぼりを食らうのか……不安と期待が入り混じっていますが(笑)、まずは近い将来、3人には個人戦において「岐阜県代表」の座を掴み取ってほしいと心から応援しています。勿論、私以外にですけどね。


最後に:飛騨地区の将棋界の未来

今回の大会では、最高峰の名人戦だけでなく、宿儺戦、中学生戦、小学生戦も同時開催されました。

こうして見ると、飛騨の将棋人口の裾野は確実に広がっています。 これは毎月将棋教室を開催されている平野さんや、支部長をはじめとするスタッフの皆様の日々の努力の賜物です。本当にご苦労様です。

若手の恐怖心を感じつつも(笑)、これからも飛騨地区の将棋熱がますます盛んになることを願って止みません。

私も負けずに、また一から鍛え直します!大会に参加された皆様、運営の皆様、本当にお疲れ様でした! 

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