邪念がよぎった3勝1敗。しかしスイス方式の現実は甘くなく……
県下の将棋熱をひしひしと感じた一日
皆さん、こんにちは。
先日5月31日、「第80回全日本アマチュア将棋名人戦岐阜県大会」(兼 第31回中日新聞杯争奪将棋大会)に出席してきました。
会場では名人戦のほか、A級戦、B級戦も同時開催。県内の棋士たちが一堂に会し、盤上で熱い火花を散らす「将棋熱」を肌でひしひしと感じる大会となりました。
私が参加した最高峰の「名人戦」は総勢24名による4回戦制(持ち時間15分・秒読み30秒)。 息の詰まる熱戦が繰り広げられた結果、見事4戦全勝を果たした大野泰亮さんが単独優勝を飾られました。大野さん、本当におめでとうございます!



「高齢者優遇」は発動せず?現実の実力世界
さて、気になる私の成績ですが……結果は3勝1敗でした!
終わってみれば、私と同じ3勝1敗の棋士がほかに6名。 「おっ、これだけ見れば単純に『準優勝』もあり得るのでは?」「県下2位となれば、ちょっとした自慢の種にして威張れるぞ!」などと、表彰の兼ね合いから「高齢者優遇ルール」でも発動しないものかと邪な考えがふと脳裏をよぎりました(笑)。
しかし、そこは公式大会。現実はそう甘くありません。 こうした同星(勝敗が同じ)の場合には、対戦相手の強さなどを加味して順位を決定する「スイス方式」という厳密なルールが存在します。
結果を確認すると、準優勝の伊藤優さんが13点だったのに対し、私は8点。実に5点もの大差をつけられ、私は平凡に「5位」という結果に落ち着きました。やはり現実は実力の世界ですね!
初戦で当たった伊藤さんには完璧な指し回しをされ、ほぼ完敗に近い内容でした。その伊藤さんを破って優勝したのが大野さんですから、「上には上がいる」と改めて痛感させられる、非常に刺激的な一日となりました。私自身、まだまだ成長途中。次回はしっかりと準備を積み、本気で優勝を目指して努力を重ねたいと思います。


高山勢の小学生たちも大健闘!団体戦連覇の吉報も
今回の大会で嬉しかったのは、高山からお馴染みの小学生たちが足繁く参加し、強豪たちに混ざって大健闘していたことです。今回、高山からは5人の小学生が参戦していたとのこと。名人戦には森下真之助君、A級戦には相田蒼太君と下町俊文君、B級戦には弟の相田泰佑君が挑んでいました。
頼もしい子どもたちの戦績と「特訓」の予告
- 相田蒼太君(A級戦):開幕から怒涛の3連勝と素晴らしいスタートを切り、「あと1勝で優勝」というところまでいきましたが、最終戦で惜しくも黒星。A級で足踏みしているようではまだまだですね。次回の個人レッスンは「特訓」決定だな。覚悟しておくように!(笑)
- 森下真之助君(名人戦):最上位の名人戦で見事に2勝2敗の指し分け。今年の県の竜王戦の大会でも3勝1敗の好成績を収めていましたが、大人の強豪が集う県大会の名人戦で小学生がこの成績を残すのは、将来が本当に有望です。

【特記事項】北小学校チーム、岐阜県大会で見事連覇!
そしてここで、嬉しい特記事項があります! 少し前になりますが、5月24日に開催された「小学生将棋団体戦 岐阜県大会」において、森下、下町、相田(北小学校)チームが見事に優勝を果たし、連覇しました!
ある程度予想していたとはいえ、プレッシャーの中で連覇を成し遂げるのは本当に立派なことです。心から祝福の言葉を贈ります。来月に控える西日本大会でも、物怖じせず全力で暴れてきてほしいですね!
30年前と今──激変した将棋界のレベルと環境
最後に、今回の大会を通じて強く感じた「現代将棋界の変化」について、少しお話しさせてください。
私はかれこれ30年以上前からこの種の大会に参加しており、数年のブランクを経て、ここ数年からまた数十年ぶりに復帰した経緯があります。 昔と今を比較して、明確に違うと言い切れることがあります。それは「全体のレベルが当時より格段にアップしている」ということです。
将棋人口の若年化と「一抹の寂しさ」
昔は出るたびにほとんど上位に顔を出せていたのですが、今は全く成績上位に上がれなくなりました。その最大の要因は、「将棋人口の若年化」です。
昔の大会は中高年層がボリュームゾーンで、小中学生の姿は記憶にありませんでした。しかし今は、頭の良さそうな若者や、名人戦にすら最低3名の小学生が参加しているような時代です。逆に、私のような高齢者の参加者はほぼ皆無。
かつてある高名な棋士が、今の若手について「座布団の向こうのロボットと対戦しているみたいで闘志が湧かん」とこぼしたエピソードを思い出しますが、まさに圧倒的な洗練さを感じます。個人的には、かつてのように歳を召された方々にもぜひ奮って参加してほしいと、一抹の寂しさを覚える部分もあります。
最上の環境で、私ももう一度気を引き締める
しかし、なぜこれほどレベルが上がったのか。環境がガラリと変わったからです。
- ネット対局で、24時間いつでも好きな時に実戦が積める
- 最強将棋ソフト(AI)を使い、自他の対局を徹底的に解析・検討できる
これほど恵まれた最上の環境があるのですから、現代の若手が強くならないほうが理屈としておかしいわけです。
そんな凄まじい令和の将棋界ですが、「若者が強いから」と諦めるつもりはありません。最高の環境があるのは私も同じこと。 「自分もまだまだ強くならなければならない」と、もう一度気を引き締めて盤上に向き合おうと考えている今日この頃です。
大会に参加された皆様、そして運営スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした!また次に向けて頑張りましょう!タッフの皆様、本当にお疲れ様でした!また次に向けて頑張りましょう!
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