中部国際医療センターでの受診と現在の通院体制
本日は眼科の診察のため、中部国際医療センターを訪れました。
現在は、前立腺がんの術後経過観察と眼科治療を並行して継続中です。
私の通院先は中部国際医療センターと高山赤十字病院の二つです。役割を分担し、連携して診療にあたっていただいております。
このように、複数の専門医に支えられつつ、慎重に経過を見守る日々を送っています。
突然の発症 ― 労作性狭心症との出会い
かつては健康そのものでした。ところが、2022年春に息苦しさを覚えたことが転機となります。
診断は労作性狭心症。原因は冠動脈の狭窄でした。血流を改善するため、カテーテルによるステント挿入の処置を受けました。
この処置は、高山赤十字病院と富山大学附属病院で実施されました。幸いにも痛みはほとんどなく、その結果、息苦しさは消え、胸の圧迫感から解放された瞬間の安堵を今も覚えています。
退院後は身体障害者3級の認定を受け、内服治療を継続しています。また、社会福祉制度の支援も受けられるようになり、健康のありがたみを改めて実感しました。

(心臓とステント治療を象徴する図)
身体障害者3級と認定された経緯と冠動脈カテーテル治療について の詳細はこちら
胃がんとの出会い ― 思いがけない診断と手術
続いて、人間ドックで胃に影が見つかりました。精密検査の結果、希少がんの一種である「胎児性胃がん」と判明。手術では胃の約三分の二を切除することになりました。
術後は一年間、S-1(経口抗がん剤)を服用。現在は五年間の経過観察中で、二年半が過ぎたところです。主治医から「あと半分ですね。よく頑張っています」と声をかけられ、支えてくださった医療スタッフへの感謝の念が込み上げました。
とはいえ、食生活の見直しや体力の回復には時間を要しました。しかし、その過程で「生きること」の実感が深まり、試練の中にこそ人生の意味があると感じるに至りました。

胃がん手術後の生活の変化とその後の経過【2年間の実体験記】 の詳細はこちら
前立腺がん ― 新たな試練との向き合い
やがて、2023年夏の定期検査で前立腺がんが見つかりました。最初は「胃がんの転移ではないか」という不安がよぎりましたが、検査の結果、独立したがんであることが判明し、胸をなでおろしました。
治療法の選択では悩みましたが、最終的にロボット支援手術(ダヴィンチ手術)を選択。術後半年が経過した現在、副作用もなく経過は良好です。この経験は、医師と患者の信頼関係の大切さを改めて実感する機会となりました。

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涙管手術を経て ― 三年間の総括
翌年の2024年、富山大学附属病院で涙管拡張の手術を受けました。振り返れば、わずか三年間で四度の手術を経験したことになります。**ですが、**いま穏やかな日常を取り戻せていることに深い感謝があります。
病を重ねるごとに、命の尊さと人の温かさを実感しました。同時に、医療技術の進歩や支えてくださる人々への敬意も強まりました。こうした経験の一つひとつが、私をより前向きに、そして強くしてくれたのだと信じています。
セカンドオピニオンを通じて見えた“信頼と希望”──がん・涙管手術を経て学んだ3つのこと の詳細はこちら
新たな決意 ― 将棋に懸ける思い
闘病の年月は、「生かされている意味」を問い直す時間でもありました。その経験を糧に、いまは将棋という新たな挑戦に心を注いでいます。将棋は、病を超えて自分を鍛え、心を磨く学びの場です。
そのため、年齢に関係なく成長できることを証明したいのです。これからだと思える自分がいる限り、挑戦は終わりません。どんな試練も、前へ進むための一手。この信念を胸に、歩みを続けます。

