乗鞍岳登山記:富士見岳登頂と剣ヶ峰断念の理由

身体障害者記録

はじめに──去年の無念を晴らすために

去年、乗鞍岳登山を計画しながらも、事前の調査不足で計画倒れとなってしまったことがありました。
その悔しさを胸に、「今年こそは」 と決意し、ついに再挑戦の日を迎えました。

早朝出発とほおのき平バスターミナル

登山当日、朝6時に自宅を出発。今回は連れと2人での挑戦です。
車で向かった先は、岐阜県側の玄関口である ほおのき平バスターミナル
ここからはマイカー規制区間のため、乗鞍スカイラインを経由するバス に乗り換えます。

そして、 いよいよ標高の高い世界へと向かいます。

雲上の世界・畳平へ

バスに揺られながら標高をどんどん上げ、終点の 畳平(標高2702m) へ到着。
空気はひんやりとしていて、夏場でも肌寒さを感じるほどです。
登山者や観光客で賑わい、周囲を見渡すと、すでに雲より高い位置にいることが実感できます。

そのため、 ここに立つだけでも、まるで別世界に来たような気分でした。

剣ヶ峰へ向かうはずが…ルートミス

本来の目的地は、乗鞍岳最高峰の 剣ヶ峰(3026m) でした。
畳平から標識に従って歩みを進めると、道が二股に分かれている箇所に到達します。

一つは急勾配の岩場ルート、もう一つは平坦な砂利道ルート。
そこで私は、 迷わず急勾配の方を選択しました。
しかし、登山初心者にとっては相当きつい登りで、息を整えながらゆっくりと進むしかありません。

やがて、 辿り着いたのは山頂らしき場所でした。登りで、息を整えながらゆっくりと進みました。

辿り着いたのは富士見岳山頂

頂上らしき場所へ着いたものの、どこか雰囲気が違う気がしました。
すれ違った登山者に確認すると、ここは 富士見岳(標高2818m) の山頂であるとのこと。
つまり、 思い描いていた剣ヶ峰とは別の山に登っていたのです。

しかし、その登山者が教えてくれたのは、
この富士見岳を下れば、剣ヶ峰ルートに合流できますよ」というありがたい情報でした。
そのおかげで、 私たちは再び希望を持って下山を開始します。

登山者同士の挨拶の心地よさ

登り降りする途中、すれ違う登山者一人ひとりに「こんにちは」と挨拶をすることを心掛けました。
すると必ず相手も「こんにちは」と返してくれます。
このやり取りがとても清々しく、 山登りの醍醐味の一つだと改めて感じました。

また、 その一瞬の交流が疲れを和らげ、気持ちを前向きにしてくれました。

剣ヶ峰への断念と今回の教訓

富士見岳から下り、剣ヶ峰ルートの合流地点へ到着。
見上げると、剣ヶ峰山頂までの道は急勾配かつ長距離であることが一目瞭然でした。

連れとも相談した結果、

  • すでに富士見岳登頂で体力を消耗していること
  • この状態で剣ヶ峰を登ると無理をしてしまう恐れがあること

これらを考慮し、今回は剣ヶ峰登頂を断念する決断を下しました。
しかし、 それは決して後ろ向きな判断ではありません。
むしろ、 自分の体力を冷静に見つめ直す貴重な機会となったのです。た。

ステント術後の登山で得た自信

それでも今回の登山で、大きな収穫がありました。
心臓のステント術を受けて以来、激しい運動には不安がありましたが、
息切れもなくマイペースで登れたことは、大きな自信につながりました。

一方で、 登るにつれ苦しい場面もあり、休憩回数が増えました。
そのため、 体力強化の必要性も痛感しました。

今後への課題と目標

現在、飛騨川公園での日課として散歩を続けています。
しかし今後は、 それに加えて坂道や階段登りなど、高低差のある運動を取り入れることが課題 です。
そして、 体力を万全に整え、再び剣ヶ峰山頂に挑戦したいと考えています。

次こそは、去年の無念を完全に晴らす登山を。
その思いを胸に、私はまた一歩ずつ前へ進みます。

身体障害者3級と認定された経緯と冠動脈カテーテル治療について -の詳細はこちら

身体障害者3級の認定を受けての生活面での変化(その1) – の詳細はこちら

スマートウォッチによる健康管理 身体障害者3級の認定を受けての生活面での変化(その2) – の詳細はこちら

【身体障害者手帳】身体障害者3級の認定を受けての生活面での変化(その3) – の詳細はこちら

【適度の運動】散歩の効果  身体障害者3級の認定を受けての生活面の変化(その4) – の詳細はこちら

タイトルとURLをコピーしました