胃がん手術後の生活の変化とその後の経過【2年間の実体験記】

病魔との闘い

2022年、私は希少がんである胎児性胃がんと診断され、手術を受けました。
当時は大きな不安もありましたが、あれから2年が経ち、驚くほど普段通りの生活に戻ることができました。
この記事では、発覚から手術、退院後の経過、そして現在の暮らしまでを振り返ります。

胃がん発覚から手術までの経緯

最初の診断は2022年6月28日、下呂温泉病院での人間ドックでした。
そこで異常が見つかり、高山赤十字病院で精密検査を受けた結果、腫瘍が確認されました。
そして10月6日に幽門側胃切除術(胃の2/3を切除)および胆嚢摘出術を実施。
手術時間は約3時間で、幸いにも無事に完了しました。

しかし、その後の組織検査で「希少がん(胎児性胃がん)」ステージ3bと判明。
リンパ節5個にがん細胞が確認され、**1年間の抗がん剤治療(エスワン)**が始まりました。

手術当日から退院までの流れ

手術前日は簡単な検査と同意書提出を行いました。
当日は朝から点滴を受け、全身麻酔で手術が行われました。
術後は鼻・腹部・局部にそれぞれチューブが入り、痛みと違和感で一睡もできないほどでした。
しかし翌日、主治医から「歩きましょう」と言われ、看護師の助けでなんとか立ち上がりました。
寝てばかりいると胃が癒着しやすくなるため、歩くことが重要だったのです。

さらに、手術から4日後には最初の食事(重湯と具なし味噌汁)が出ました。
味は覚えていませんが、自分の口で食事できた喜びは忘れられません。

退院後の治療と生活の変化

退院後は、朝晩1日2回のエスワン(S-1)服用を1年間続けました。
幸い、副作用はほとんどなく、日常生活にも支障はありませんでした。
その一方で、定期検査は欠かさず行われました。

  • 血液検査(3〜6ヶ月ごと)
  • CT・MRI・PET検査(半年〜1年ごと)
  • 胃カメラ検査(半年〜1年ごと)

これらの検査を通じて、再発や転移の兆候は一切なし。
そのため、徐々に「がんを意識しない生活」が戻っていきました。

現在の生活と気づき

手術から2年。
胃を2/3切除しても食欲は減らず、体重もむしろ増加。
つまり、手術による生活の不便さはほとんどありませんでした。
また、将棋や散歩などの趣味を続けることで、心身の健康を保つことができています。

さらに言えば、AIを使って病気や治療法を調べることで、理解が一層深まりました。
「医療×AI」の時代に生きることは、再発防止や生活改善にも大きく役立っています。

まとめ ― ベクトルは「過去」ではなく「未来」へ

この2年間、私はがんを意識せずに生きてこられました。
抗がん剤や検査も無事に終え、生活は完全に日常へと戻りました。
病気は過去の出来事となり、いまのベクトルは「将棋で輝く未来」へと向かっています。

遠い彼方、未知なる景色。
一歩ずつ、足を進める。
その一瞬一瞬が、永遠に続く旅のように。
それでも、心は問いかける。
果てなき夢の向こうに、どんな景色が広がっているのだろうか。

胃がんの診断結果とその後の経緯 の詳細はこちら

                      

                       

                     

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