身体障害者認定による優遇措置
身体障害者として認定を受けてから、生活の中で大きく変わったことがあります。
それは、社会福祉制度上のさまざまな優遇措置を受けられるようになったことです。
等級によって内容は異なりますが、3級では次のような優遇措置があります。
- 医療費(保険適用範囲):全額免除
- NHK受信料:全額免除
- 自動車税:全額免除
- 高速道路料金:半額免除
- 電車・バス料金:半額免除(JRは普通席のみ)
- 施設入場料:半額免除(付添1名も対象)
- 住民税:免除
つまり、医療・交通・税制面で広く支援が受けられるということです。
優遇措置の詳細
これらの優遇措置には、全額免除のものもあれば、半額免除、一部免除のものもあります。他にも様々な優遇措置がありますが、ここでは今の自分には関係ないことなので省きます。なお、自治体によって内容が異なる場合があります。

感謝と幸運
身体障害者となって、悪いことばかりではありません。
むしろ、恵まれた環境に感謝することが増えました。
特にありがたいのは、医療費の免除制度です。
これまで、薬代を含む保険適用の医療費はすべて免除されています。
つまり、治療をためらうことなく受けられるようになりました。
これは、本当に助かっています。
2022年の認定とその影響
私が身体障害者として認定されたのは、2022年6月です。
ただし、それ以前に行った心臓カテーテル治療については高額医療費の範囲内でした。
そのため、実費を一部支払っています。
一方で、2022年10月に受けた胃がん手術以降は、実費をほとんど払っていません。
もし認定がもう少し遅れていたら、高額医療費を支払うことになっていたでしょう。
この点は、非常に幸運だったと思います。
認定の経緯
心臓カテーテル手術後の入院中、主治医の先生からこう言われました。
「5000円掛かりますけど、身体障害者の認定書を書いてあげましょうか。」
当時はその意味がよくわからず、「お願いします」と答えただけでした。
しかし、今になって振り返ると、あの時の先生はまさに“神”でした。
私は冠動脈にステントが3本埋め込まれていますが、他県には6本入っていても認定されていない親族もいます。
その差を思うと、やはり運が良かったと感じます。
医療保険の恩恵
医療費がかからないうえ、私は2社の医療保険にも加入しています。
そのため、入院給付金や手術一時金も支給されました。
結果として、経済的な負担はほとんどありませんでした。
このように、障害認定と民間保険の両方を組み合わせることで、安心して治療を続けられています。

身体障害者等級の更新
補足ですが、岐阜県では身体障害者等級は毎年更新されます。
一般的には「良くなることはない」と言われますが、岐阜県は違いました。
私は体に3本のステントが埋め込まれたままですが、更新制度が存在すること自体に驚きました。
等級の変更とその影響
今年の3月、更新手続きを行いました。
主治医から「症状が改善された」と判断され、3級から4級へ変更となりました。
一見、恩恵が受けられなくなると思いきや、実際には下呂市に限って従来通りの支援を受けられました。
もし他の市町村に住んでいたなら、特典は消滅していたでしょう。
この点でも、私は運が良かったと思います。
まとめ
身体障害者として認定を受けたことで、生活は大きく変わりました。
特に、医療費や交通費など、日常生活に密接した支援を受けられることに感謝しています。
また、運や人とのご縁によって支えられていることを改めて実感しました。
これからも、その恩恵を無駄にせず、前向きに生きていきたいと思います。


