身体に異常を感じたきっかけと初期対応
2021年12月の暮れ、家の近くの坂道を登った瞬間、胸に鋭い痛みを覚えました。
息を吸うのも苦しく、立ち止まらざるを得ません。
10分ほど休むと痛みは和らぎましたが、これはただ事ではないと強い不安を感じました。
そのため、年が明けた1月7日、市内の内科を受診しました。
精密検査と診断
診察では心電図に明らかな異常波形が見つかりました。
その結果、医師の勧めで高山赤十字病院を紹介され、精密検査を受けることになりました。
検査ののち、労作性狭心症と診断されました。
この病気は、冠動脈が狭くなることで心筋への血流が不足し、胸痛や息切れを引き起こします。
つまり、動脈硬化によって血液の流れが制限されていたのです。
治療方針と経過
治療方針として、冠動脈にステントを挿入し血流を改善する**冠動脈カテーテル治療（PCI）**が選ばれました。
手術前には心臓カテーテル検査と血管造影検査を実施。
この治療は手首から細い管を挿入するため、開胸や開腹を必要としません。
その結果、体への負担は軽く、痛みも少ないものでした。
さらに、翌日には歩けるほど回復が早く、最新医療技術の恩恵を実感しました。
手術の詳細
【1回目】高山赤十字病院 循環器内科
入院：2022年2月14日／手術：2月15日／退院：2月16日
病名：労作性狭心症／治療法：冠動脈カテーテル治療（PCI）
【2回目】高山赤十字病院 循環器内科
入院：2022年3月8日／手術：3月9日／退院：3月10日
病名：労作性狭心症／治療法：PCI施工
【3回目】富山大学附属病院 第二内科
入院：2022年3月30日／手術：3月31日／退院：4月1日
病名：労作性狭心症／治療法：PCI施工
1回目と2回目はいずれも高山赤十字病院で無事に成功しました。
しかし、 3回目では使用するドリル径の在庫がなく、富山大学附属病院への転院が必要になりました。
転院後の手術も成功し、わずか数日で退院。
こうして、医療技術の進歩とチーム医療の重要性を改めて実感しました。
身体障害3級の認定
手術後も心臓機能に一定の障害が残り、2022年6月に身体障害者3級の認定を受けました。
この認定によって、医療費助成や交通費補助などの支援が受けられるようになりました。
一方で、体力の低下や日常動作の制限といった課題にも直面しました。
今後は、無理をせず適度な運動と食生活の改善を続けていくつもりです。
労作性狭心症の概要
労作性狭心症とは、冠動脈の動脈硬化により血流が制限される病気です。
主な症状は、運動時の胸の圧迫感や痛み、息切れなどです。
ただし、休息を取ると症状が軽くなるのが特徴です。
診断には心電図や冠動脈造影検査を用い、必要に応じてストレスエコー検査も行われます。
治療は薬物療法や生活習慣の改善が中心となります。
さらに重症の場合には、冠動脈バイパス手術やPCIなど外科的治療が選ばれます。
まとめ
今回の経験を通じて、体の異変を感じたらすぐ受診することの大切さを痛感しました。
もし胸の痛みを軽視していたら、命を落としていたかもしれません。
したがって、違和感を覚えたときは自己判断せず、迷わず医療機関を受診すべきです。
現在は体調も安定し、医療制度や支援のありがたさを感じています。
これからも健康への意識を忘れず、前向きに一歩ずつ進んでいきたいと思います。
参考資料
