検査から手術までの経緯
2022年の人間ドックで胃に腫瘍らしきものが見つかり、その後の検査で胃がんが発覚したのですが、それまでは自覚症状は全くありませんでした。
定期検査の重要性をその時は実感しました。がん手術後は、経過観察を続けていますが、前立腺に異常が見つかるまでは、ひとつのこと(涙と鼻水が止まらない)を除いて順調そのものに推移していたと思います。
がんのことはあまり苦にせず、通常の生活を送っていました。以下は検査で発見されてから手術までの詳細になります。
下呂温泉病院および高山赤十字病院での診断と治療経緯
2022年6月28日:初回診断
- 病院:下呂温泉病院
- 検査:人間ドックでの上部消化管検査(胃部X線)
- 診断: 体部(下)公部壁粘膜集中の疑い 体部(下)アレア異常の疑い 前庭部アレア異常の疑い 食道裂孔ヘルニア
高山赤十字病院での精密検査
- 検査結果:胃に腫瘍が確認される
- 手術:2022年10月6日実施
- 入院期間:10月5日から10月19日
- 手術内容:幽門側胃切除術(胃を2/3切除)および胆嚢摘出術
- 手術時間:約3時間
- 手術結果:スムーズに行われた
術後の診断結果と治療計画
術後の診断結果
- がんの種類:希少がん(胎児性胃がん)
- ステージ:3b
- リンパ節の状態:5つのリンパ節にがん細胞が確認された
- 治療計画 :抗がん剤治療 1年間のエスワン(S-1)治療
胎児性胃がんについて詳しく解説
- 1. 概要
胎児性胃がん(fetal gastric carcinoma)は、非常に稀なタイプの胃がんで、胃の粘膜細胞が胎児期の細胞に似た形態を持つことが特徴です。一般的な胃がんとは異なるため、その診断や治療が難しいことがあります。 - 2. 発生機序
胎児性胃がんは、胃の細胞が異常な成長を遂げ、胎児期の細胞に似た形態になることによって発生します。このタイプのがんは、通常の胃がんと比べて早期に診断されることが難しく、進行した状態で発見されることが多いです。 - 3. 組織学的特徴
胎児性胃がんの組織は、胎児期の胃粘膜細胞に似た形態を持ちます。具体的な特徴として、胎児の腸や胃に見られるような未熟な細胞構造が観察されます。 - 4. 診断
胎児性胃がんの診断は、内視鏡検査や生検による病理検査が必要です。最終的な診断は生検組織の病理検査によって行われます。 - 5. 治療
主な治療法は以下の通りです
手術:腫瘍の切除が基本となります。
化学療法:手術後の再発防止や進行がんに対する治療として行われます。
放射線療法:特定のケースで使用されることがありますが、胃がんでは一般的ではありません。 - 6. 予後
ステージ3bの場合、がんが進行しているため、早期発見と早期治療が重要です。 - 7. リンパ節転移
ユーザーのケースでは、5つのリンパ節にがん細胞が確認されています。リンパ節への転移は、がんの進行度を示す重要な指標であり、治療計画に大きく影響します。 - 8. 主治医の経験
主治医が1000人以上の患者を診てきた中で初めてのケースでした。このことは、胎児性胃がんの稀少性を物語っています。このため、専門医や複数の医療機関との連携が重要です。
今後の治療とサポート
治療法
- 抗がん剤治療
ステージ3bのがんに対しては、全身的な治療が必要です。抗がん剤治療は、がん細胞の再発や転移を防ぐために行われます。 - 前立腺がんの治療
ホルモン療法、放射線療法、化学療法などが考えられます。
多職種連携のケア 専門医との連携
消化器内科、腫瘍内科、泌尿器科、放射線科の専門医と連携し、最適な治療計画を立てることが重要です。 - 心理的支援
がん患者の心理的負担を軽減するために、心理カウンセリングやサポートグループの利用も考慮してください。 - 栄養管理
胃の切除後は、食事の摂取や栄養バランスが重要です。栄養士のアドバイスを受けることをお勧めします。
結論
希少な胎児性胃がんと前立腺がんの治療においては、専門医との密な連携が必要である。また、生活の質(QOL)を向上させるためのサポートも重要である。医療チームと協力して、最善の治療を進めなければならない。