術後1か月目の初回外来受診
手術後ちょうど1か月が経過し、昨日、中部国際医療センターにて退院後初めての外来受診をしてきました。
多少の尿漏れはあるものの、体調には異常を感じず、極めて順調に回復していると感じています。
血液検査によるPSA(前立腺特異抗原)の値も0.06と落ち着いており、安心材料となりました。
このまま何事もなく、無事に推移してくれることを願っています。
担当医のコメントと現在の課題
担当医からも「順調に来ています」と言われましたが、
現在の最大の懸案事項は尿漏れが完全には治っていない点です。

【解説】尿漏れが続く原因とは?
前立腺全摘出術では、
- 前立腺と尿道括約筋(排尿をコントロールする筋肉)の間にある構造が切除されるため、
一時的に尿道を締める力が弱くなります。 - 特に、術後早期(〜数か月)は、
- 手術による神経・筋肉のダメージ
- 骨盤底筋(排尿を支える筋肉群)の機能低下
が原因で、尿漏れ(尿失禁)が起きやすい状態になります。 - しかし、通常は
- 骨盤底筋トレーニング(ケーゲル体操)
を続けることで、3か月〜半年以内に改善するケースが多いです。
現在行っているリハビリと手応え
現在、骨盤底筋トレーニングを毎日5分程度実施しています。
体感としては、少しずつ排尿コントロールが改善している実感があり、
このペースであれば、半年以内には完治できるだろうと期待しています。
手術を選択して良かったと感じる理由
今振り返ってみると、
- ホルモン療法+放射線治療という選択肢
もありましたが、最終的に手術を選んで本当に良かったと感じています。
その理由は、
- 手術が無事成功したこと(「一種の賭け」ではありましたが)
- 狭心症による心臓負担や、胃がん手術痕への影響が懸念されていたが、無事に克服できたことなどが挙げられます。 また、もし放射線治療を選んでいたら、
- 治療が長期間(2年近く)に及び、通院負担も大きかったことを考えると、現在完治している実感を持てる今の状況はありがたいと感じています。
今後の懸念と抱負
今後に向けた最大の懸念は、
- 胃がん手術後と同様に、他の部位に転移しないか
という点です。
とはいえ、現時点では順調に過ごせているので、
このまま健康な状態を維持できることを願っています。
まとめ
手術を選択したことは、今振り返っても正しかったと実感している。 手術後1か月目の経過は、極めて順調。PSA値も安定しており、安心できる状況。 課題は尿漏れだが、リハビリを継続すれば改善が期待できる。
