昨日もその経緯について触れましたが、今回は「現在の体調」に焦点を当て、より具体的に振り返ってみたいと思います。
【狭心症】カテーテル治療後の生活
手術前にあった息苦しさは完全になくなり、今は健康的な日常を送れています。
毎朝の服薬が習慣となり、医師の勧めもあって日課に散歩を取り入れました。
その結果、体力も回復し、再発の不安もほとんど感じません。
また、手術の影響による不調は一切なく、この点においては非常に安定しています。

【胃がん】胃の2/3切除と抗がん剤治療
2022年に受けた胃がんの手術では、胃の2/3を切除しました。
手術直後は強い痛みと動作のつらさに苦しみました。
しかし、1年間の抗がん剤治療(S-1)を無事に完了し、副作用もほとんどありませんでした。
吐き気や脱毛などの症状もなく、精神的にも穏やかに過ごすことができました。
その後、食事量に不安を感じた時期もありましたが、現在は手術前と変わらぬ食欲を維持。
体重も術後より3kg増え、むしろ健康的な体調を取り戻しています。
つまり、胃の機能が減っても生活の質(QOL)は下がっていないということです。

【涙管閉塞】右目の手術、その後
約2年前から、何もしていなくても涙と鼻水が止まらないという症状に悩まされてきました。
検査の結果、右目の涙管の詰まりが原因であると判明し、手術を受けました。
しかし、残念ながら症状は改善せず、現在もティッシュの消費量は異常なほどです。
一方で、命に関わる病ではないため、日常生活には大きな支障はありません。
昨日の診察を最後に通院を終え、今後はこの状態と上手く付き合っていく方針に切り替えました。
つまり、「治す」から「共に生きる」へと考え方を変えたのです。

【前立腺がん】手術と術後の快復
前立腺がんでは、手術前にPSA値が12という異常値を示していました。
しかし、手術後は0.1以下まで下がり、医師からも「理想的な経過」と言われました。
さらに、精密検査でも転移は確認されず、経過は極めて順調です。
一時的に尿漏れの症状がありましたが、骨盤底筋トレーニングを継続したことで改善しました。
その後は再発もなく、体調に不安はありません。
また、生活の質も高い水準で維持できています。

【全体のまとめ】病魔を超えて将棋で輝く
心臓・胃・前立腺という三つの主要臓器に手術を受けてきましたが、いずれも術後の経過は良好です。
現在の体調にはまったく不安がなく、毎日を前向きに過ごしています。
もちろん、涙と鼻水の症状だけは依然として続いています。
しかし、命に関わる問題ではないため、それも含めて自分の一部として受け入れています。
つまり、「病を恐れる」のではなく、「病と共に生きる」姿勢に変わったのです。
これらの経験を経て、私は**「病魔を乗り越えたからこそ、将棋で輝きたい」**と強く思うようになりました。
病との闘いは確かに過酷でしたが、その先には新しい挑戦が待っていると感じます。
激動の数年間を乗り越えて:病との闘いとこれからの決意 の詳細はこちら

【将棋を通じて、次の目標へ】
これからの人生では、次の3つの柱を軸に挑戦を続けていきます。
1.大会への積極参加
体調が安定している今だからこそ、自分の実力を確かめる場として大会に挑戦したい。
大会の成績こそ、今の自分の努力の成果を映す鏡だと考えています。
2.「70歳を超えても成長できる」ことを証明する
年齢を理由に諦めるのではなく、今からでも強くなれることを証明したい。
そのためには、結果で示すしかありません。
3.AI将棋ソフトを最大の師として活用
今の時代、AIは最高の学びの相手です。
苦手な戦型や定跡をAIと共に研究し、少しずつ克服していくことを目指しています。
人生後半のテーマは「成長」
4つの大病を乗り越えたことで、**「時間の尊さ」と「生きる意味」**をより深く感じるようになりました。
そして、これからの人生のテーマは「成長をあきらめないこと」です。
つまり、病を経験したからこそ、「今」を大切に生き、将棋という舞台で自分らしく輝きたいのです。

