私たちのパソコンやスマホには、仕事や趣味を支えるための無数のアプリやソフトがあります。その中でも「フリーソフト(無料ソフト)」は、手軽に導入できる便利な存在です。コストゼロで使えて、しかも高性能。まさに“知る人ぞ知る宝”と言えるでしょう。
ここでは、私が実際に体験した将棋フリーソフト導入のプロセスと、そこから得た利点や学びについてご紹介します。
フリーソフトの魅力とは?
1. 無料で導入できる
まず第一の利点はコストがかからないこと。有料ソフトに匹敵する高機能なツールを、誰でも自由に使うことができます。将棋ソフトだけでなく、画像編集、動画制作、文書作成、プログラミングなど多くのジャンルでフリーソフトは活躍しています。
2. 導入が簡単で安心
最近のフリーソフトはインストールがとても簡単。初心者でも迷うことがありません。私も最初は戸惑いましたが、将棋GUI(操作画面)のわかりやすさに助けられました。
3. 自由に比較・カスタマイズできる
気軽に複数ソフトをインストールして比較できるのも魅力です。将棋ソフトなら「持ち時間の設定」「局面指定」「駒落ち対戦」など、多彩なカスタマイズが可能で、自分好みのスタイルに調整できます。
4. 観るだけでも強くなれる
これは私が実感した最大の魅力です。フリーソフトを使ってソフト同士の対局を観戦するだけで、自然に戦術が頭に入ってくるのです。「学ぼう」と身構える必要がなく、リラックスして観ているうちに、少しずつ自分の思考力や戦略眼が養われていく——まさに“楽しんで強くなる”最良の方法でした。
私が導入した将棋フリーソフト
私はこれまでに、以下の5つの将棋フリーソフトを将棋GUIに組み込んで使用してきました:
- GPS将棋(GUIに初期内蔵)
- ドルフィン(当時最強と呼ばれたソフト)
- エルモ(かつてポナンザを超えた強豪)
- 浮かむ瀬(旧名Apery)
- 技巧2
これらはすべて無料で入手でき、手元のPCで簡単に対戦させたり、解析に使ったりできるのです。
そして3年前、私はついに当時最強と称された**「水匠5」**を導入しました。読みの深さ・精度ともに圧倒的で、「もうこれ以上強くなるのか」と思わせるほどの完成度でした。

ソフト同士のリーグ戦で得た学び
水匠5を入れる以前、上記の5つのフリーソフトによるソフト同士の対戦リーグを実施しました。以下はその一部です:
- ドルフィン vs エルモ
ドルフィン 41勝 / エルモ 8勝 / 千日手 1
→ ドルフィンの圧勝。序盤力と中終盤の読みで上回る - ドルフィン vs 浮かむ瀬(全て浮かむ瀬が先手)
ドルフィン 9勝・1持将棋 - エルモ vs 技巧2
エルモ 8勝 2敗 - 浮かむ瀬 vs 技巧2
浮かむ瀬 8勝 2敗
これらのデータは、実際に観戦してこそ分かる戦術の違いや傾向を示しており、視覚的にとても勉強になりました。特に、ドルフィンの終盤の切れ味や、エルモの独特な指し回しには感嘆しました。

まとめ:学ぶためのツールではなく、“楽しめる環境”そのもの
私にとって、フリーソフトは単なる道具ではありませんでした。「楽しみながら自然に学べる」環境そのものだったのです。
しかもすべて無料。導入にコストはかからず、PCひとつで名人級の対局を観戦したり、自分の棋譜を解析したりできます。これは趣味を持つ人間にとって、これ以上ない贅沢ではないでしょうか。
将棋に限らず、あなたの趣味や作業にも、きっと役立つフリーソフトがあるはずです。ぜひ一度、その世界に足を踏み入れてみてください。